整形外科とは、主に脊椎、四肢(腕・手・脚・足)の運動器を構成している骨・関節、関節を連結する靭帯、筋肉や腱、脊髄および末梢神経の疾患による機能障害や外傷による損傷を診断・治療する診療科です。
新生児、小児から成人、高齢者まで全ての年齢層が対象となり、その内容は多様で、治療の必要な患者数が極めて多いのが整形外科の特徴です。
また症状や検査の結果によっては、より高度な医療機関へのご紹介も行っております。
肩こり、寝ちがえ、ぎっくり腰、肋間神経痛、五十肩、坐骨神経痛、手足のしびれ、膝の痛み、打撲、捻挫、骨折、脱臼、肉離れなどのケガ、椎間板ヘルニア、骨粗しょう症、腰痛、股関節症、膝関節症、お子様の成長痛など。
膝や足の付け根、肘、肩などの関節に痛み、腫れなどの症状が見られる病気の中で多いのが『変形性関節症』です。
さまざまな原因で痛みや腫れを生じ、それが続くと関節の変形をきたす病気です。
変形性関節症は、高齢になるほど男性よりも女性に特に多い病気です。
そして、特に多いのが膝の痛みの原因「変形性膝関節症」です。
変形性膝関節症は、現在1,200万人以上の患者様がおり、そのうち治療を必要とする患者様は700万人を超えると言われています。また、75歳以上では約80%の方が変形性膝関節症とも言われています。
立ち上がり歩き始めなど、動作の始めに痛みがおこり、休めば痛みがとれますが、正座や階段の昇降が困難となります。
中期や末期になると、安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝が伸びず歩くことが困難になります。
関節軟骨の老化によることが多く、肥満や素因(遺伝)も関与しています。
また骨折、靱帯や半月板損傷などの外傷、化膿性関節炎などの感染の後遺症として発症することもあります。
加齢によるものでは、関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、使い過ぎによりすり減り、関節が変形してきます。
問診や診察、または触診で膝の内側の圧痛の有無、関節の動きの範囲、腫れやO脚変形などの有無を調べ、レントゲン検査で診断します。また、必要によりMRI検査などを行います。
症状が軽い場合は痛み止めの内服薬や外用薬を使用したり、膝関節内にヒアルロン酸の注射などを行います。
また、大腿四頭筋強化訓練、関節可動域改善訓練などのリハビリテーションを行ったり、膝を温めたりする理学療法を行います。
そして、このような治療でも治らない場合は、人工膝関節置換術などの手術を検討します。
関節リウマチは原因不明ですが、免疫の異常が関係しこれにより関節痛、関節の変形が生じる炎症性疾患です。しばしば血管、心臓、肺といった全身臓器にも障害が及ぶことがあります。また、関節リウマチは中年以降の女性に多く見られます。
完全に病気の原因が分かっているわけではありませんが、関節内に炎症反応がひきおこされ、関節の内面を覆っている骨膜の増殖が起こり、痛みや腫れを起こし、関節液が増加し、軟骨や骨の破壊が進んでいきます。
「朝のこわばり」と呼ばれる症状が出現し、朝起きてから、手をにぎることが困難になります。5~10分程度のこわばりは他の疾患でもみられますが、1時間以上も続くこわばりであれば関節リウマチ、または他のリウマチ性疾患の可能性が高いです。こわばりの持続時間は関節リウマチそのものの活動性と関連していると言われています。
症状が進むと、関節痛が起こるようになります。初期には手の指の関節、また足の指の関節がおかされ、次第に手首、肘、膝など体の中心に近い大きな関節の痛みを感じるようになります。症状は天候に左右されることが多く、暖かく晴れた天気のときは痛みは軽く、天気が崩れ出す前や雨の日や寒い日には痛みや症状が強くなります。夏でもエアコンの冷房の風が直接関節部にあたることなどで関節痛が強くなります。
●薬物療法(消炎鎮痛剤・ステロイド・抗リウマチ薬・免疫抑制剤・生物学製剤)
●リハビリテーション(物理療法・運動療法)など
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